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右往左往するアラサ―女子の、気ままな備忘録・雑記です。

本はいつも私を引き寄せ、求めていた言葉をくれる

読書メモ 薬にも毒にもならない雑記

何か心にヒットする・膝を打つような・背中を押してくれるような言葉を欲しているのに、自分じゃ生み出せないときってありませんか。
私は、そういうときには大きめの本屋さんで、2時間くらいぶらぶらと宝探しをします。

中をろくに見ずに、自分のカンに任せて本を買うのが常です。
決定打は装丁だったり、タイトルだったり、著者がどなたか、本屋さんの手書きポップなど色々。

左脳をオフにしてカンに任せて購入した本から、心にヒットするフレーズを見つけられたとき、宝探しゲームに勝ったぜ!みたいな気持ちになるのが好き。
宝探し感と素敵なフレーズを蓄積する快感が、読書の快感だと思っています。

今日は、河出文庫の新刊に出ていた、梅原猛先生に惹かれました。
以下は読書メモっぽくなりまーす。

「少年の夢」梅原猛河出文庫

少年の夢 (河出文庫)

少年の夢 (河出文庫)

梅原猛さんってどなた

梅原日本学と称される独自の仮説でぶった切る古代日本史の研究のパイオニアでいらっしゃいます。
私は日本史が好きだったので、梅原先生の数々の著作を読みながら勉強していました。
「梅原日本学、めっちゃ面白いのに、受験に出ても答案には書けないな」と思いながら梅原先生の御本を拝読するのは、四角四面のツマンネェ大学受験の一服の清涼剤的サムシングでございましたよ。

『少年の夢』ってどんな本

高校生向けに研究者が人生を講演するイベントに梅原先生も参加されており、梅原先生回の講演内容を本にしたものです。
話し言葉で書かれてますので、エッセイに近く、梅原先生の本業の御本よりもさらさらっと読めます。

『少年の夢』 の中に見つけた、私のお守り言葉

p19
コンプレックスを持った人間の中に、巨大な夢を持ち、すごく創造的なことをする人間が出てくるんですよ。
その傷は、私に言わせれば、深い方がよろしい。
みなさんにも、コンプレックスに悩んだり、悲しんだりしている人は多いと思います。
だけど、 心に傷があっても、それを悲しんではいけないんです。悲しんで自暴自棄になったら、自分を滅ぼしてしまう。

こうおっしゃり、法然湯川秀樹先生の事例を挙げてお話しされながら、進行していきます。
梅原先生は、湯川秀樹先生と親交がおありだったそうです。
秀才一家に生まれ、父親から『勉強できない認定』を受けて、コンプレックスを強烈に持っていた湯川先生とのやりとりを紹介しています。

p40
私、湯川先生に尋ねたことがあるんです。『恩師も理解できないような、だれもやっていない量子力学の研究を、どうして先生は始められたのですか。』と。すると先生は、こうおっしゃったんです。
『私の心には、どういうわけか、子供のときから深い憂鬱があった。心の中にポッカリ穴が空いていた。その大きな空白は、大きな仕事をしないと埋まらない。そういう思いがあった。だから、最初から私は小さな成功なんて望んでいなかった。そういう大きな、とてつもない大きなことを考えて、中間子という理論に取り組んだのです』と。

心の穴を自分の"足かせ"や"沼"とするのではなく、"情熱"や"原動力"に変える方法ってあるの

この本は、「心の穴が夢の原動力になることもあるのだ!」と伝えてくれるものの、
「心の穴にとらわれすぎず、むしろ頑張る上での原動力として扱うには」という心理的アプローチは書かれていません。

「心の穴克服アプローチを自力で模索できる人じゃないと、面白い仕事・生き方まで心の穴を昇華なんてできっこないんだよ」
と暗に梅原先生に言われているような気がしました。

ってわけで、しばらく考えてみます。