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UOUSAOU

右往左往するアラサ―女子の、気ままな備忘録・雑記です。

愛を伝えるための、簡単で、とても難しい方法。

「仕方なしに」私を動かすもの、それは

家族。

マイシスターの結婚が決まり、このGW中にこちらの地元で両家の顔合わせをすることになった。
最初は、
「ユキ、こなくていいよ。あちらも親御さんしかいらっしゃらなくて、ご兄弟はいらっしゃらないからね」
と言われていて、
「ふ~ん」
なんて言って、GWも休まずの業務計画を立てていた。
しかし、突如、
「あちらさんのご兄弟も○○(地元の町の名前)に来たいって。だから、あんたも帰ってきてよ」
と母からLINEが来た。

さすがに、マイシスターのライフイベントなので、お客様にあらかたの事情をお話しし、
「○日から○日までは、実家に帰ります……」
と平謝りをしての有給取得(という名のリモートワーク)を決め込み、ひとっとび。

せっかく帰省したのだから、祖母に会いに行こう。

というわけで、祖母のサービス付き高齢者住宅に初訪問。
最近できたサ高住なので、綺麗な建物だし、何より在勤スタッフさんの皆さんが純朴な優しさだった。

祖母は相変わらずボケてるけど、春でうららかだから冬より元気な様子だった。
サ高住なので、朝昼晩と暖かで栄養の整ったご飯も出てくるから、一人暮らしを頑張っていた最近よりもふっくらと少し健康的になっていて、ほっとした。

前に、こんな記事を書いたけれど、祖母は私を見ると、「ユキちゃーーーーーん」とにこにこ笑顔で駆け寄ってくれた。
yuki-kuriyama.hatenablog.com


帰り際、父と母が在勤スタッフの方にお礼に行ったので、マイシスターと私と祖母とで、祖母のお部屋の前でお話をしていた。

おボケになったけど、祖母は今日も偉大な魔法使いだった。

祖母は何を思ったか、突然とんでもない笑顔しながら、私の顔を撫でて手で包んで、
「ユキちゃんは、ほんとに昔も今もかわいいねぇ」
って言ってくれた。

私は、その笑顔に心が完全に持っていかれた。気づいたら、少し泣いていた。
泣いたら、
「ありゃりゃー」
と祖母は笑って私の頭を撫でてくれた。

心洗われた、と言えばいいのか、自分の中でも言葉にならない。
どうして、こんなに簡単な言葉で、心に触れるんだろう?

祖母を前に、計算ずくの言葉ばかりを使っている自分をちょっとだけ恥じた

私は、日々、公私ともに、
「こう言ったら○○さんはこう思うだろうから、次にこうして……」と、計算ずくの言葉ばかりを使ってきた。
公生活では、仕事を円滑に進めるために。
私生活では、相手にかわいがってもらうために、少しでも長く愛してもらえるように。

祖母は確かにおボケになっている。
だから、数十年前に死んだ祖父がいるつもりで、
「お父さんがさっき来てね~」
なんて話す。
もういちいち訂正もする暇がないくらい、祖母の生きている時間軸が歪んでいて、生死のはざまにいる。
だけど、それでも、おボケになっても祖母は、人の心に触ることができる人だ。

だから、今日も祖母は、まだまだやっぱり私の太陽というか絶対神だった。
今日の祖母の笑顔は、一生忘れない。

1に笑顔、2に簡単な言葉、3にスキンシップ。

それらは、愛を伝えるための、簡単で、とても難しい方法。

愛とは、回復魔法。

祖母はいまだに、私にとって、最強で偉大な魔法使いだ。
祖母の愛をもらって、ふと、愛を求めるということは、「(誰か私を)癒してくれ」ということなんだな……と心の中でつぶやいた。

今、私は、愛の影を追って生きているけれど。
いつかきっと、愛せるようになるだろう。誰かを、自分を、私の半径の小さい世界を。

生きるとはなんなのかわかんないけど、駐車場の脇に咲いてるスイセンはとても凛としていて。
とりあえず生き延びようと思ったし、私の半径の小さな世界の中にいてくれる数人を、今の自分ができる力で愛し抜こうと思った。

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