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右往左往するアラサ―女子の、気ままな備忘録・雑記です。

絶望するには若すぎるし、達観するにも若すぎる。

■三回忌を終えての生存報告

命日が数日過ぎて、珍しくその日は昼過ぎまで眠っていた。

故人の夢を見た。
電話をしてて、私は雑踏の中、踵を返し、彼は「OK、僕は某の美味しいパンを買って帰るよ」と言った。
「あの時異変に気付いたなら、助けられたかもしれない」と死なれてから悔やんで悔やんで何度も思いかえした瞬間の、パラレルなプレイバック。

ああ、寝すぎた上になんて夢…としばらく呆然としたけれど、やがて、3年前の今日の昼ごろ、動かない彼を私は見つけたのだと気づいた。
だから夢に出てきたんかい。死んでもなんてパンクチュアルなやつだ!

というのも、オカルトでもなんでもなく、私の体が悲しみを覚えていて、私の潜在意識が今の私を活かそうと救済と見て取れる夢を見せてくれたのだろうと思っている。体、ありがとう。

■確実に、お前の死は私の人生に横槍を入れてきた。

自分の命に代えてもなんてことないと思っていたほど大事だった存在の、あまりにも早すぎる死は、私の人生には相当な煽りを入れてきた。

はっきり言って滅茶滅茶自暴自棄な時期があった。
このまま死ねたらいいと思って寝食を取らない時期もあったし、過労死上等と思って会社から注意を受けるくらい働いたり、普段なら落ちないような恋愛にハマってみたり、色々やった。人生で体験しなくていい横槍、たーくさん刺さってきた。

■涙も枯れた今、私には何もない。

丸三年経った今。ありとあらゆるカオスを経て、私の半径数メートルの世界は限りなく凪の状態に近くある。

恐ろしいほどに30数年の人生で今が一番、静かで、自信に満ちている。
自信というのは、「一人でどうとでも私は生きていける」というごく個人的な、そして野生的な感覚として。

■私はバカだから、ずっと願っていたことがある。

私はあなたに分かって欲しかった。
生きてみたら見える世界が変わっていくこと、それは希望が絶望かは分からないけど、一つの地獄もずっと同じかは分からないことを。
あなたの人生は赤ちゃんの時から「中上健次遠藤周作天童荒太ののどの作品のモデル?全部?」っていうくらい、他に聞いたことがないくらい苛烈なものだったけど、生きていたあなたは野生動物が一匹で行動する姿みたいにとても勇敢で清廉としていたことを。

同い年の親友なんて、人生この先生きてもきっとあなたしかいない。
この間スタンダールの"赤と黒"を読み直したよ、あなたと本の話をしたくてたまらないの。私の周りは誰も読まない本の話を。

死んで動かなくなってる姿を見た時、銀のアルミホイル見たいのに包まれて荷物みたいに運ばれる時、死亡届を描いた時、骨壷をのぞいた時、どの瞬間も私にとって真っ逆さまに落ちそうな絶望だった瞬間たちだけど、どれを思い出してももう涙は枯れてすっかり出ないけど、不意に、
「この本/映画/場所、いいなぁ。きっと好きだったろうな‥」と思うたびに会いたくてたまらなくなる。

■絶望するには、まだ若すぎる。

私は、この3年間は、深く考えないで、人生をテトリスをプレイするみたいに生きている。ハマらなかったらカチカチピースを回しまくって、まぁ失敗しても次の落ちてくるピースに立ち向かうだけ。
もしくは、昔のマリオか星のカービィにあったみたいに、進んでいかないと壁と画面に挟まれてぺたんこになって死んじゃうような危機感と共に。
いや別に死んでもいいんだけど、なんていうかせめて、nice tryって感じなくらい足掻いた上でぺたんこになって死にたいの私は。絶望するにはまだ私は若すぎる。いや三十路のおばさんなんだけどなんていうんだ、なんていうかなぁ、なんでもないよ、もう。